かきさげ‐びん【掻き下げ鬢】
江戸時代の若い男子の髪の結い方の一。もみあげのところまで鬢をかき下げ、そこから上へ丸くかきあげて結ったもの。
かき‐さ・す【書き止す】
[動サ五(四)]書くことを途中でやめる。「—・したままの原稿」
かき‐さば・く【掻き捌く】
[動カ五(四)] 1 切り裂く。かっさばく。「腹を—・き」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 かきまわして散らかす。「誰か留守に入って—・いたらしいので」〈風葉・青春〉
かき‐さら・う【掻き攫う】
[動ワ五(ハ四)]急に横から奪い取る。かっさらう。「有がとうございますと—・って行くうしろ姿」〈一葉・にごりえ〉
かき‐サラサ【描(き)サラサ】
布地に顔料や染料を用い、手描きで模様づけした更紗(サラサ)。えがきサラサ。
かき‐さん【過期産】
妊娠満42週以降の出産。分娩予定日を2週間以上過ぎての分娩となり、胎盤機能の低下や羊水の減少などによって胎児・新生児に危険が起こる可能性が高くなる。→早産 →正期産
かき‐ざま【書(き)様】
1 書いたもののようす。かきよう。「まずい文章だな。それにこの—はどうだ」〈鴎外・渋江抽斎〉 2 字や文章の書きぶり。書風。「いたう古めきたれど、—よしばみたり」〈源・明石〉
かき‐したた・める【書き認める】
[動マ下一][文]かきしたた・む[マ下二]文字をきちんと書きしるす。書きととのえる。「手紙を—・める」
かき‐しぶ【柿渋】
渋柿の青い果実からしぼりとった液。赤褐色で、防腐・防水剤として紙・木などに塗る。また、その色。《季 秋》
かき‐しゃなぐ・る【掻きしゃなぐる】
[動ラ四]かきむしる。「つかみつき—・り、ぶてど叩けど」〈浄・お初天神記〉