かき‐すさ・む【書き遊む】
[動マ四]「かきすさぶ」に同じ。「筆さしぬらして—・み給ふほどに」〈源・初音〉
かき‐すさ・む【掻き遊む】
[動マ四]手すさびにかきまわす。「火箸して(火桶ノ)灰など—・みて」〈枕・一八一〉
かき‐すて【書(き)捨て】
《「かきずて」とも》 1 書き捨てること。また、そのもの。 2 書き置き。「—の玉章(たまづさ)千束(ちつか)に積もり」〈浄・女夫池〉
かき‐すて【掻き捨て】
《「かきずて」とも》恥をかいたり失敗したりしても、少しも気に留めないで平気でいること。「旅の恥は—」
かき‐す・てる【書(き)捨てる】
[動タ下一][文]かきす・つ[タ下二] 1 気に入らなかったりして、書く端から捨てる。「—・てた原稿用紙」 2 投げやりに書く。いいかげんに書く。「身辺雑事を—・てただけのもの」 3 書いたまま...
かき‐すま・す【書き澄ます】
[動サ四]きちんと書く。念を入れて書く。「草(さう)がちなどにも戯(ざ)れ書かず、目やすく—・したり」〈源・初音〉
かき‐そ【柿衣/柿麻】
1 柿の渋で染めた、赤茶色の衣服。江戸時代、酒屋の奉公人の仕着せに用いられた。かき。 2 柿の渋で染めた布の色。
かき‐そ・う【掻き添ふ】
[動ハ四]ものにより添う。「暗き戸の迫(はさま)に—・ひて待ち立てるほど」〈今昔・三〇・一〉 [動ハ下二]髪の毛などを手を添えてかきなでる。「ほの見えし尾花すゑたる妹が髪いつゆるるかに—・へ...
かき‐そ・える【書(き)添える】
[動ア下一][文]かきそ・ふ[ハ下二]すでに書いてある文章や絵に、さらに言葉を添えて書く。「近況を一筆(いっぴつ)—・える」
かき‐そこな・う【書(き)損なう】
[動ワ五(ハ四)]書き誤る。まちがって書く。書き損じる。「賀状のあて名を—・う」