かざり‐かぶと【飾り兜】
端午の節句の飾り物の一。江戸時代は、菖蒲(しょうぶ)で兜の形をつくり、屋外に幟(のぼり)と一緒に飾った。後世、厚紙などで模造品を作り、室内に飾るようになった。
かざり‐がし【飾り菓子】
花・鳥・魚・静物などの形に美しく細工した菓子。冠婚葬祭などの儀式に用いる。
かざり‐ぎり【飾り切り】
料理の飾りや、季節感を出すものとして、主に野菜類を花などの形に切ること。また、そのもの。大根・人参のねじり梅、茄子(なす)の茶筅(ちゃせん)切り、菊花蕪(かぶ)の類。
かざり‐くぎ【飾り釘】
装飾として、または装飾をかねて打つ釘。太鼓の革をとめる鋲(びょう)の類。
かざり‐ぐら【飾り鞍】
美しく飾った鞍。また、飾り馬の馬具の総称。
かざり‐ぐるま【飾り車】
金銀・珠玉などで美しく飾りたてた牛車(ぎっしゃ)。御禊(ごけい)、賀茂の祭などのときに用いた。「葵草(あふひぐさ)—のけしきまで今日はことなる物見とぞ聞く」〈夫木・七〉
かざり‐け【飾り気】
1 自分をよく見せようとして、表面を飾ろうとする気持ち。かざりっけ。「—のない言葉」 2 部屋などが飾られていること。「—のない殺風景な部屋」
かざり‐けい【飾り罫】
印刷で、装飾的な模様でできた罫線。
かざり‐さんぼう【飾り三方】
年始の客に出す三方。熨斗鮑(のしあわび)・昆布を飾った硯蓋(すずりぶた)と白木の箸(はし)をのせる。
かざり‐し【飾り師/錺り師】
「飾り職」に同じ。