こころ‐ばえ【心延え】
《「ばえ」は心の働きを外部に及ぼすことの意》 1 心の状態。心の持ち方。気だて。「—の優しい人」 2 思いやり。配慮。「そのほどの—はしも、ねんごろなるやうなりけり」〈かげろふ・上〉 3 おもむ...
くがい‐もの【公界者】
1 世間に出しても恥ずかしくない者。世間に顔出しのできる者。「算置きも—ぢゃ。なぜに打擲(ちゃうちゃく)召された」〈虎寛狂・居杭〉 2 見えを張る者。「傾城は—、五十両の目くさり金取り替へた僭上...
こ‐じん【故人】
1 死んだ人。「—を弔う」「—となる」 2 古くからの友人。昔の友達。旧友。「懐かしくなった—を訪(と)うように」〈鴎外・妄想〉
こし‐ぜに【腰銭】
小出し用に巾着(きんちゃく)などに入れて持ち歩いた小銭。「あるいは煙管筒又は—、思ひ思ひの身ごしらへをかしく」〈浮・栄花一代男〉
くつ‐くつ
[副] 1 おかしくてたまらず、押しころすようにして笑う声を表す語。「—(と)笑う」 2 物の煮えたつ音を表す語。「火鉢の小鍋が—煮える」〈三重吉・山彦〉 3 ふざけてくすぐるさま。こちょこちょ...
愚(ぐ)にも付(つ)かぬ
ばかばかしくて問題にならない。「—ことを言う」
こと‐ふ・る【事旧る/言旧る】
[動ラ上二]古くさくなる。古めかしくなる。言い古される。「みな源氏物語、枕草子などに—・りにたれど」〈徒然・一九〉
き‐な・す【着做す/著為す】
[動サ四](上に修飾語を伴って)その状態に着る。「萌黄の小袿(こうちぎ)、…なまめかしく—・し給ひて」〈夜の寝覚・一〉
きょう‐えん【嬌艶】
[名・形動]なまめかしく美しいこと。あでやかなこと。また、そのさま。「—な花房のしだれを見せた」〈嘉村・秋立つまで〉
きゅう‐かい【旧懐】
昔をなつかしく思う心。