かずら【葛/蔓】
つる草の総称。
かずら【鬘】
1 上代、つる草や草木の枝・花などで作った髪飾り。「菖蒲草(あやめぐさ)花橘(はなたちばな)を玉に貫(ぬ)き—にせむと」〈万・四二三〉 2 髪の毛を補うために添える毛髪。添え髪。かもじ。「わが御...
かずら‐いし【葛石】
社寺・宮殿などの基壇の上端の縁にある、縁石(へりいし)を兼ねる長方形の石。
かずら‐おうぎ【鬘扇】
能で、鬘物(かずらもの)(三番目物)のシテが用いる扇。黒骨・端紅(つまくれない)の絵扇。
かずら‐おけ【鬘桶】
能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵(まきえ)の円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い、歌舞伎でも流用する。腰桶。かつらおけ。
かずら‐おび【鬘帯】
能の装束で、幅3センチ、長さ2メートルくらいの装飾的な帯。鉢巻きのように、鬘の上から締めて、後ろで結んで垂らす。女役の扮装に用いる。鬘鉢巻。かつらおび。
かずらき【葛城】
地名の「かつらぎ(葛城)」のこと。 [補説]曲名別項。→葛城
かずらき【葛城】
謡曲。三番目・四番目物。世阿弥作。大和の葛城(かずらき)山で、岩橋を架けなかったために不動明王の索(なわ)に縛られて苦しんでいる葛城の神の説話を扱う。
かずら・く【鬘く】
[動カ四]《「鬘(かずら)」の動詞化》かずらとして頭につける。「青柳のほつ枝攀(よ)ぢ取り—・くは君がやどにし千年(ちとせ)寿(ほ)くとそ」〈万・四二八九〉
かずら‐ぐさ【葛草】
「葛(かずら)」に同じ。