かみがた‐うた【上方唄/上方歌】
江戸時代に京坂で流行した三味線歌。組歌・長歌・端歌・手事物(てごともの)・芝居唄・浄瑠璃物・作物(さくもの)などが含まれる。京唄。地歌。→江戸唄
かみがた‐え【上方絵】
京坂で刊行された浮世絵版画。江戸の特産であった版画を江戸絵とよぶのに対していう。役者絵が多い。大坂絵。→江戸絵
かみがた‐かぶき【上方歌舞伎】
⇒上方狂言(かみがたきょうげん)
かみがた‐きょうげん【上方狂言】
京坂で発達した上方色の豊かな歌舞伎狂言。元禄期(1688〜1704)の和事(わごと)系狂言、宝暦期(1751〜1764)以降の義太夫狂言など。上方歌舞伎。→江戸狂言
かみがた‐ご【上方語】
上方で使われる言葉。特に、江戸時代以降、京都・大坂を中心に使われた言葉。上方言葉。→江戸語
かみがた‐ざいろく【上方才六】
「上方贅六(ぜいろく)」に同じ。
かみがた‐じょうるり【上方浄瑠璃】
京坂で起こり、語り広められた浄瑠璃。義太夫・一中(いっちゅう)・文弥(ぶんや)・宮古路(みやこじ)・薗八(そのはち)・繁太夫(しげたゆう)節など。→江戸浄瑠璃
かみがた‐すじ【上方筋】
上方方面。また、江戸幕府による区分で、五畿内および近江(おうみ)・丹波・播磨(はりま)の8か国。
かみがた‐ぜいろく【上方贅六】
《「かみがたざいろく」の音変化》江戸っ子が上方の人をののしっていう語。
かみがた‐ばなし【上方咄】
⇒上方落語