かわ‐と【革砥】
かみそりなどの刃物を研ぐのに用いる帯状の革。とぎかわ。
かわ‐とじ【革綴じ/皮綴じ】
1 書物の表紙や背に皮革を用いて製本すること。また、その本。 2 革ひもで物をつづること。
かわ‐とんぼ【川蜻蛉/河蜻蛉】
トンボ目カワトンボ科の昆虫。日本特産で、春、平地の流水でみられる。体長約5センチ。体は緑色で、翅(はね)は透明または橙(だいだい)色。本州から九州まで分布。《季 夏》「—木深き水のいそぎをり/登四郎」
かわ‐どこ【川床/河床】
1 川の流れる所の地盤。川底となる地面。河床(かしょう)。 2 「かわゆか」に同じ。
かわ‐どめ【川止(め)/川留(め)】
江戸時代、川が増水したときに、安全のため渡し船の運行を休止したこと。川づかえ。→川明き
かわ‐なか【川中】
川幅のまん中あたり。
かわなか‐じま【川中島】
長野市南部、千曲(ちくま)川と犀(さい)川との合流点にある三角州。水田などがある。古戦場として有名。→川中島の戦い
かわなかじま‐の‐たたかい【川中島の戦い】
戦国末期、甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信とが信濃に進出して川中島で数度にわたって争った戦い。中でも永禄4年(1561)9月の遭遇戦が有名。浄瑠璃・歌舞伎に脚色されている。
川中(かわなか)には立(た)てど人中(ひとなか)には立(た)たれず
《川の流れの中に立つことはできても、世間に押し流されずに生活していくことはむずかしいの意》世渡りのむずかしいことのたとえ。
かわ‐ながれ【川流れ】
1 川の水に流されること。 2 川でおぼれて死ぬこと。また、その人。「河童(かっぱ)の—」 3 計画や約束がとりやめになること。お流れ。「今の新内(しんない)で—だ」〈伎・青砥稿〉