きく‐と【菊斗】
⇒鬼斗(おにと)
きく‐とうだい【菊灯台】
台座が菊の花の形をした灯明台(とうみょうだい)。朱塗り・黒塗り・白木(しらき)などがある。
きくとかたな【菊と刀】
《原題The Chrysanthemum and the Sword》米国の文化人類学者、ルース=ベネディクトの日本文化論。1946年刊。日本文化を「恥の文化」として類型化した。
きく‐とじ【菊綴じ】
水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)・素襖(すおう)などの縫い目にとじつけたひも。結んだ絹のひもの先をほぐして菊の花のようにしたところからの名。皮ひも、布ひもを結んだものもある。
きく‐な【菊菜】
シュンギクの別名。《季 春》
きく‐なます【菊膾】
食用菊の花びらをさっとゆでて、三杯酢で和えたもの。大根なますにまぜることもある。きっかなます。《季 秋》「—色をまじへて美しく/年尾」
きく‐ならく【聞くならく】
[連語]《動詞「き(聞)く」の終止形+伝聞推定の助動詞「なり」のク語法》聞くところによると。「—、熱心なる油絵師は刑場(しおきば)なんどへも出張して…眼を注ぎて観察するとか」〈逍遥・小説神髄〉
きく‐にんぎょう【菊人形】
菊花で衣装部分をこしらえた人形。また、その見世物。主に歌舞伎の当たり狂言に題材をとる。《季 秋》「夜風たつ—のからにしき/蛇笏」
きく‐の‐えん【菊の宴】
陰暦9月9日、重陽(ちょうよう)の節句の日に宮中で催された観菊の宴。菊の節会(せちえ)。重陽の宴。菊花の宴。菊水の宴。
きく‐の‐きせわた【菊の被せ綿】
陰暦9月9日、重陽(ちょうよう)の節句に行われた慣習。前夜、菊の花に霜よけの綿をかぶせ、その露と香りを移しとって、翌朝その綿でからだをなでると、長寿を得るといわれた。きせわた。きくわた。《季 秋》