そむき‐そむき【背き背き】
[形動ナリ]互いに心がしっくりしないさま。離れ離れ。「かたみにこそは頼みをかけて、後見思ひきこえめと、思ひわたるに、—にさし隔てて」〈夜の寝覚・二〉
たいだい・し
[形シク]あるまじきことだ。もってのほかだ。「かく世の中の事をも思ほし捨てたるやうになりゆくは、いと—・しきわざなり」〈源・桐壺〉 [補説]「たぎたぎし」の音変化といわれるが未詳。
そぼ・つ【濡つ】
《古くは「そほつ」「そほづ」》 [動タ四] 1 雨や涙などにしっとり濡れる。うるおう。「浅みにや人はおりたつ我がかたは身も—・つまで深きこひぢを」〈源・葵〉 2 雨がしとしと降る。そぼ降る。→...
たえ‐こも・る【絶え籠もる】
[動ラ四]世間との交渉を絶って引きこもる。「かく—・りぬる野山の末にも」〈源・橋姫〉
そま‐ごや【杣小屋】
杣人(そまびと)の小屋。きこり小屋。
そとも【背面/外面】
《「背(そ)つ面(おも)」の音変化》 1 後ろの方。また、そとがわ。そと。「暇を告て、堂の—に出行きたり」〈竜渓・経国美談〉 2 山の日の当たる方から見て後ろになる側。北側。⇔影面(かげとも)。...
たかくら‐どおり【高倉通り】
京都市街地を南北に走る道路の呼び名。北の丸太町通りから南の八条通りに至る。途中、渉成園(枳殻(きこく)邸)で中断。全長約3.5キロ。平安京の高倉小路にあたる。
そう‐じ【障子】
《「そう」は「しょう」の直音表記》「しょうじ(障子)」に同じ。「—貼(は)らすべきことなど」〈源・浮舟〉
せんだい‐がわ【千代川】
鳥取県東部を流れる川。中国山地の那岐(なぎ)山付近に源を発して北流し、鳥取市賀露(かろ)で日本海に注ぐ。長さ52キロ。下流域に鳥取平野を形成し、流砂は鳥取砂丘をつくる。河口西方に潟湖(せきこ)の...
そえ‐てがみ【添(え)手紙】
「添え状」に同じ。「名のきこえた画家が—をしてくれた」〈鏡花・眉かくしの霊〉