きつね‐つり【狐釣り】
キツネをわなで捕らえること。また、その人。「—の名人夫婦有ること隠れなく」〈浄・国性爺後日〉
きつね‐づか【狐塚】
狐のすむ穴。 [補説]狂言の曲名別項。→狐塚
きつねづか【狐塚】
狂言。田へ鳥追いにやらされた太郎冠者が、夜になって臆病になり、見舞いに来た主人と次郎冠者を狐と思い込んで縛る。
きつねとおどれ【狐と踊れ】
神林長平によるSF小説。昭和54年(1979)、第5回ハヤカワSFコンテストで佳作入選した著者のデビュー作。
狐(きつね)と狸(たぬき)の化(ば)かし合(あ)い
《狐も狸も人を化かすといわれるところから》悪賢い者どうしが互いにだまし合うことのたとえ。
きつね‐ど【狐戸】
狐窓に入れた狐格子の建具。
狐(きつね)に小豆飯(あずきめし)
ゆだんできないことのたとえ。
狐(きつね)につまま◦れる
狐に化かされる。また、意外な事が起こって何が何だかわからず、ぽかんとする。「—◦れたような顔」
きつね‐の‐えふで【狐の絵筆】
スッポンタケ科のキノコ。秋、竹林に生える。初めは白い卵形で、のち伸びて角状となり、先は赤く中空。上端に胞子を含む黒い粘液があり、悪臭を放つ。きつねのえかきふで。
きつね‐の‐かみそり【狐の剃刀】
ヒガンバナ科の多年草。山野に生え、高さ約40センチ。地下茎はラッキョウ形。春、線形の葉を出す。夏、葉の枯れたのちに花茎を伸ばし、黄赤色の6弁花を数個開く。有毒。