ぎおん‐どうふ【祇園豆腐】
江戸時代、京都の祇園社門前の二軒茶屋が売り出した田楽(でんがく)豆腐。平たく切った豆腐を串にさして両面を焼き、味噌たれを塗って上に麩粉(ふこ)などを振ったもの。現在は木の芽田楽をいう。
ぎおんにょうごここのえにしき【祇園女御九重錦】
浄瑠璃。時代物。五段。若竹笛躬(わかたけふえみ)・中邑阿契(なかむらあけい)の合作。宝暦10年(1760)大坂豊竹座初演。三十三間堂の縁起や平家物語などを脚色したもの。特に三段目が「三十三間堂棟...
ぎおん‐の‐かみ【祇園の神】
八坂神社の祭神。牛頭天王(ごずてんのう)(素戔嗚尊(すさのおのみこと))と八柱御子神(天照大神(あまてらすおおみかみ)の五男三女神)と少将井の宮(櫛名田比売(くしなだひめ))。
ぎおんのきょうだい【祇園の姉妹】
溝口健二原作・監督による映画の題名。昭和11年(1936)公開。白黒トーキー作品。京都の色町で働く芸妓の姉妹の姿を描く。出演、山田五十鈴、梅村蓉子ほか。第13回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベス...
ぎおん‐の‐よざくら【祇園の夜桜】
京都市の円山公園の夜桜見物。かがり火に照らされたしだれ桜を観賞する。
ぎおん‐ばやし【祇園囃子】
1 祭り囃子の一つで、京都八坂神社の祇園会のときに、山鉾(やまぼこ)の上などで、笛・太鼓・鉦(かね)ではやされるもの。《季 夏》 2 歌舞伎下座音楽で、祇園会の山鉾巡行の囃子の趣にならったもの。...
ぎおん‐ぼう【祇園坊】
広島県芸北地方から産する渋柿。また、その干し柿。《季 秋》
ぎおん‐まつり【祇園祭】
「祇園会(ぎおんえ)」に同じ。
ぎおん‐まもり【祇園守り】
1 京都の祇園社から出す、鈴のついた守り札。 2 紋所の名。1を図案化したもの。
ぎおん‐りんじさい【祇園臨時祭】
京都の祇園社で、祇園会(ぎおんえ)の翌日、陰暦6月15日に行った祭礼。朝廷から奉幣使が遣わされた。慶応元年(1865)再興されたが、その後は再び廃絶した。