とよ・む【響む】
[動マ下二]鳴りひびかせる。「我がやどの花橘をほととぎす来鳴き—・めて本に散らしつ」〈万・一四九三〉 [動マ四]⇒どよむ
と‐よ
[連語]《格助詞「と」+間投助詞「よ」》 1 (多く「だとよ」の形で)他から伝え聞いた意を表す。揶揄(やゆ)する意を含むこともある。…ということだよ。…だそうな。「夜中に地震があったんだ—」「あ...
な
[副] 1 あとに動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を伴って、禁止の意を表す。…するな。「妹があたり我(あ)は袖振らむ木の間より出て来る月に雲—たなびき」〈万・一〇八五〉 2 「な…そ」の形で、...
なないろ‐づけ【七色漬(け)】
梅びしお・桜の花・ほととぎす巻きなど7種類を取り合わせた漬物。神奈川県小田原の名産。
など‐か【何どか】
[副]《副詞「など」+係助詞「か」から》どうして…か。「藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山ほととぎす—来鳴かぬ」〈万・四二一〇〉
なき‐ふる・す【鳴き旧す】
[動サ四]何度も鳴いて珍しさを感じなくさせる。「昔より—・しつつほととぎすいくその夏を声にたつらむ」〈古今六帖・六〉
なく‐に
[連語]《打消しの助動詞「ず」のク語法「なく」+格助詞「に」》 1 詠嘆的な打消しを表す。…ないことだなあ。「苦しくも降り来る雨か三輪の崎狭野(さの)の渡りに家もあら—」〈万・二六五〉 2 詠嘆...
なき‐ふ・る【鳴き旧る】
[動ラ上二]鳴き声を聞き慣れて珍しくなくなる。「—・りて後に語らへほととぎす老いて聞くべき初音ならずは」〈新千載・夏〉
なき‐とよ・む【泣き響む/鳴き響む】
《「なきどよむ」とも》 [動マ四] 1 (泣き響む)人があたりにひびくように大声で泣く。泣き叫ぶ。「上下ゆすり満ちて—・むに」〈源・若菜上〉 2 (鳴き響む)鳥・動物などが、あたりにひびきわた...
なき‐とよも・す【鳴き響もす】
[動サ四]鳴き声をあたりにひびかせる。「ほととぎす花橘の枝にいて—・せば花は散りつつ」〈万・一九五〇〉