くさ‐かい【草飼ひ】
《「くさがい」とも》馬に草を与えること。「馬の—、水便、共に良げなり。しばし降りゐて馬休めん」〈平家・七〉
くさかい‐どころ【草飼ひ所】
まぐさをとるために与えられた領地。「一所(いっしょ)賜はりて、馬の—をもし給へ」〈曽我・八〉
くさ‐がき【草垣】
草が生い茂って垣根のようになったもの。
くさ‐がく・る【草隠る】
[動ラ下二]草の陰になって見えなくなる。「住吉のあさざは水に影みれば空行く月も—・れつつ」〈新千載・秋上〉
くさ‐がくれ【草隠れ】
1 茂った草の陰に隠れること。また、そういう場所。「大木の倒れたのが—に其の幹をあらわしている」〈鏡花・高野聖〉 2 草深い田舎の隠れ家。「かかる—に過ぐし給ひける」〈源・蓬生〉
くさ‐がめ【臭亀/草亀】
1 カメ目ヌマガメ科の爬虫(はちゅう)類。淡水にすみ、甲長約20センチ、暗褐色で首に淡黄色の模様がある。独特の悪臭を出す。北海道を除く日本各地、朝鮮半島・台湾・中国東部に分布。 2 カメムシの別名。
くさ‐がれ【草枯れ】
[名](スル)秋から冬にかけ、寒さなどで草が枯れること。また、その季節。《季 冬》「—に背負籠(しょひかご)背負ひかくれゆく/虚子」