くさ‐の‐み【草の実】
草に生(な)る実。特に、秋草の実。《季 秋》「—も人にとびつく夜道かな/一茶」
くさのみち【草の道】
石牟礼道子による紀行文。歴史小説「春の城」に先立ち、島原で行った取材旅行にまつわる随筆。平成3年(1991)から平成9年(1997)にかけて「熊本日日新聞」に連載。→煤の中のマリア
くさ‐の‐やどり【草の宿り】
1 草の上に宿ること。野宿。「我が如く物や悲しききりぎりす—に声たえずなく」〈後撰・秋上〉 2 草ぶきの小さな家。草のいおり。「嵐吹く—に我をおきて袂の露ときゆる秋かな」〈正徹千首〉
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
《「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」〈古今・雑上〉による》あるものをいとしく思うために、それにつながる他のものにも情愛を感じること。転じて、何らかの縁でつながるもの。紫のゆ...
くさ‐はら【草原】
草の茂っている野原。
くさ‐ば【草葉】
草の葉。
くさば‐いろ【草葉色】
⇒草色
くさ‐ばな【草花】
花の咲く草。また、草に咲く花。《季 秋》
くさば‐の‐かげ【草葉の陰】
《草の葉の下の意から》墓の下。あの世。「—から見守る」
くさば‐の‐たま【草葉の玉】
草の葉に置く露。「おきてみば袖のみ濡れていとどしく—の数やまさらむ」〈新古今・恋三〉