くさずり‐なが【草摺長】
[形動ナリ]鎧(よろい)の草摺を長く垂らして着ているさま。「黒糸威(をどし)の大荒目の鎧の一枚交なるを、—にゆり下し」〈盛衰記・一五〉
くさずり‐びき【草摺引き】
曽我五郎時致と朝比奈三郎義秀が鎧(よろい)の草摺を引き合って力比べをした故事。浄瑠璃・歌舞伎などに脚色され、特に歌舞伎舞踊の長唄「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」が有名。
くさせんり【草千里】
熊本県、阿蘇山の中央火口丘の一。烏帽子(えぼし)岳北斜面の火口跡。草原をなし、牛馬の放牧場になっている。草千里ヶ浜。千里ヶ浜。
くさせんり‐が‐はま【草千里ヶ浜】
⇒草千里
くさ‐ぜみ【草蝉】
セミ科クサゼミ属の昆虫の総称。体長約15ミリ。ススキやチガヤなどの草にすみ、サトウキビの害虫となることがある。日本では、沖縄本島以南にイワサキクサゼミが生息する。
くさ‐そてつ【草蘇鉄】
コウヤワラビ科の多年生のシダ。山野の林中に生える。葉は根元から群がって出て長さ約1メートルになり、羽状に深く裂けている。春に出るぜんまい状の若葉は食用。雁足(がんそく)。こごみ。こごめ。
くさ‐ぞうし【草双紙】
江戸中期以降に流行した大衆的な絵入り小説本の総称。各ページに挿絵があり、多くは平仮名で書かれた。ふつう、大半紙半截(はんせつ)二つ折り、1巻1冊5丁(10ページ)で数冊を1部とする。表紙の色によ...
くさぞうしとよみほんのけんきゅう【草双紙と読本の研究】
国文学者、水谷不倒の著作。昭和9年(1934)刊行。
くさ‐たけ【草丈】
草の背の高さ。特に稲や麦などの作物の伸びた高さ。
くさ‐たちばな【草橘】
キョウチクトウ科の多年草。関東以西の山林中に生え、高さ30〜60センチ。葉は楕円形で先がとがる。夏、タチバナに似た白色の花を開く。果実は熟すと裂けて毛のある種を飛ばす。