お‐あい【御相/御間】
酒席で、主人と客の間に入って酒の相手をすること。また、その人。お相手。「しっかりしてもう一杯、アア、いくじのねえ—だ」〈魯文・安愚楽鍋〉
い‐の‐め【猪の目】
《形がイノシシの目に似ているところから》 1 刳(く)り形の一。ハート形で、飾り金具や額縁・経机の彫刻などに用いる。猪の目透かし。 2 琵琶の胴の上にある覆手(ふくじゅ)にあけた穴。これに弦を通...
いっぽん‐ぎょう【一品経】
《「いっぽんきょう」とも》 1 法華経などの写経の際、多くの人が一品ずつ分担して書写すること。 2 法華経二十八品を一品ずつ各一巻に仕立てたもの。また、その一品ずつを仏前で読誦(どくじゅ)すること。
おとなし‐がわ【音無川】
和歌山県田辺市本宮(ほんぐう)町本宮の熊野本宮大社付近を流れ、熊野川に合流する川。この地一帯を音無の里と呼んだところからこの名がある。[歌枕]「名のみして岩波たかく聞こゆなり—の五月雨の頃」〈...
あめ‐ふらし【雨虎/雨降】
腹足綱アメフラシ科の軟体動物。潮間帯にみられ、体長約40センチ。ナメクジに似て軟らかく、体内に薄い貝殻をもつ。体色は黒褐色で白斑がある。刺激すると紫色の汁を出す。春先、「海ぞうめん」とよばれるひ...
あやま・つ【過つ/誤つ】
[動タ五(四)] 1 やりそこなう。しくじる。「ねらいを—・たず射る」 2 (「あやまって」の形で)うっかりしてよくないことをしでかす。過失を犯す。「—・って相手にけがを負わせた」 3 悪事を働...
あみだ【阿弥陀】
「阿弥陀仏」に同じ。
1 「阿弥陀笠」の略。 2 「阿弥陀籤(くじ)」の略。 3 「阿弥陀被(かぶ)り」の略。「帽子が額をすべって、やけに—となる」〈漱石・草枕〉
あわい【間】
1 物と物とのあいだ。「色白の細面、眉(まゆ)の—やや蹙(せま)りて」〈蘆花・不如帰〉 2 事と事との時間的なあいだ。「朝の供事(くじ)と夕供事との—に」〈言国卿記・文明十三年〉 3 人と人との...
あらんにゃ【阿蘭若】
《(梵)araṇyaの音写。寂静処(じゃくじょうしょ)・遠離処(おんりしょ)と訳す》 1 仏語。もとは森林の意。静かな、修行に適する所。練若(れんにゃ)。 2 寺。庵(いおり)。「いきどほる心お...
あわ‐や
[副]危険などがその身に及ぶ寸前であるさま。あやうく。「—人にぶつかるところだった」「—、と思ったときに夢から覚めた」
[感]事の起ころうとするとき、驚いたときなどに発する語。「—、法皇の流...