くだり【下り/降り】
1 上から下へ、高いところから低いところへ移動すること。また、その道や流れ。「急な—が続く」「川—」⇔上(のぼ)り。 2 鉄道の路線や道路で、各線区ごとの起点から終点への方向。また、その方向に走...
くだり【件/条】
《「下(くだ)り」と同語源》 1 文章における記述の一部分。章。条。段。「冒頭の—がよく書けている」 2 前に述べた事柄。くだん。「上の—啓せさせけり」〈大和・一六八〉
くだり【行】
《「下(くだ)り」と同語源》 [名] 1 着物の縦のすじ。「袂(たもと)の—まよひ来にけり」〈万・三四五三〉 2 上から下までの一列。文章などの行(ぎょう)。「—のほど、端ざまに筋かひて」〈源...
くだり【領/襲】
[接尾]助数詞。衣装や幕・蚊帳などを数えるのに用いる。そろい。「宮の御装束一—かづけ奉り給ふ」〈源・若菜下〉
くだり‐あめ【下り飴】
地黄煎(じおうせん)を加えて固めた茶色の固い飴。下痢に効くところからの名、また上方(かみがた)から江戸へ下ってきた飴であるところからの名ともいう。
くだり‐あゆ【下り鮎】
「落ち鮎」に同じ。《季 秋》
くだり‐うなぎ【下り鰻】
「落ち鰻」に同じ。《季 秋》
くだり‐がつお【下り鰹】
春、北上し、夏の終わりから秋にかけて日本の太平洋岸を南下するカツオ。脂がのって美味。戻り鰹。→上り鰹
くだり‐げぎょ【降り懸魚】
破風(はふ)の下方の両脇に設けられた懸魚。桁(けた)の端を隠すために取りつける。脇懸魚。桁隠し。
くだり‐さかずき【下り杯】
地方向けに上方(かみがた)で作られた安物の杯。多く江戸で用いられた語。「—一つ、薫物(たきもの)一貝とりて」〈浮・一代男・二〉