口(くち)を衝(つ)いて◦出(で)る
《蘇軾「跋欧陽公書」から》次から次へと自然に言葉が口に出る。「日ごろの鬱憤(うっぷん)が—◦出る」
口(くち)を噤(つぐ)・む
(「つぐむ」が五段活用の場合)口を閉じて開かない。話すのをやめる。「言いかけて、あわてて—・む」 (「つぐむ」が下二段活用の場合)口をとがらせてものを言う。「—・めぬ者はなかりけり」〈太平記...
口(くち)を付(つ)・ける
器などに口を触れる。また、飲食を始める。「ちょっと—・けただけで箸(はし)をおいた」
口(くち)を慎(つつし)・む
余計なことを言わないようにする。「少しは—・みなさい」
口(くち)を尖(とが)ら・す
怒ったり言い争ったりするときの口つきや不満な顔つきを表す言葉。「むっとして—・す」
口(くち)を閉(と)ざ・す
何も言うまいとして沈黙する。口を閉じる。「—・して取材に応じない」
口(くち)を閉(と)・じる
話すのをやめる。だまる。口をつぐむ。口をとざす。「みな一様に—・じて核心に触れようとしない」
口(くち)を濁(にご)・す
はっきりと言わず、あいまいにする。言葉を濁す。「肝心なところは—・してしまう」→言葉を濁す[補説]
口(くち)を拭(ぬぐ)・う
《盗み食いの後、口をふいて素知らぬ顔をする意から》何か悪いことをしていながら素知らぬふりをする。また、知っていながら知らないふりをする。「—・って涼しい顔でいる」
口(くち)を濡(ぬ)ら・す
「口を糊(のり)する」に同じ。「曲りなりにも親子三人の—・して」〈一葉・大つごもり〉