くにやく‐きん【国役金】
江戸時代、河川・道路の修築などに際し、国役として徴収された税金。
くにやく‐ぶしん【国役普請】
江戸時代、国役金を徴収して実施した土木工事。費用の10分の1を幕府の負担とし、残りを国役とした。
国(くに)破(やぶ)れて山河(さんが)あり
《杜甫「春望」から》国は戦乱によってぼろぼろに破壊されつくしたが、山や川はもとの姿のままで存在している。 [補説]「国敗れて山河あり」と書くのは誤り。
苦(く)に病(や)・む
たいそう気にして思い悩む。苦にする。「息子の素行を—・む」
く‐にゅう【口入】
[名](スル) 1 口を挟むこと。干渉すること。また、その人。口出し。「法皇去年の冬より政に御—もなく」〈著聞集・三〉 2 間に立って世話をすること。また、その人。仲介。くちいれ。「跡は火に成る...
くに‐ゆずり【国譲り】
1 日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の神勅を奉じて、大国主命(おおくにぬしのみこと)が国土を瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に献上し、隠退したこと。 2 天皇が位を譲ること。「御—のこと俄...
くに‐わかれ【国別れ】
故郷または自分の住んでいた国を離れて遠くに住んだり行ったりすること。「人の植うる田は植ゑまさずいまさらに—して我(あれ)はいかにせむ」〈万・三七四六〉
国(くに)を売(う)・る
自分の利益のために、自国の安全などを犠牲にして、他国に有利な行為をする。 [補説]「国」は、国都(長安)の意とも、国家(の組織)の意ともいう。
く‐にん【公人】
1 平安末期以後、朝廷に仕え、雑事をした下級役人。 2 中世、幕府の政所(まんどころ)・問注所・侍所(さむらいどころ)などに属し、雑事をした下級職員。 3 中世、大社寺に属し、雑事をした者。 4...
くにん‐ちょうじゃくにん【公人朝夕人】
1 室町幕府の政所(まんどころ)で、雑役に従事した下級職員。 2 江戸時代、将軍が束帯で外出のときに尿筒(しとづつ)を持って近侍した者。