くも‐じ【雲路】
月や鳥などが通るとされる雲の中の道。雲居路(くもいじ)。「いづかたの—に我もまよひなむ」〈源・須磨〉
くも‐すき【雲透き】
暗所で物を透かして見ること。薄明かりの中で物を見ること。また、薄明かり。「—に見奉りけるに、物具、事柄尋常なり」〈平治・中〉
くも‐すけ【雲助/蜘蛛助】
《浮雲の行方定めぬところからとも、また、客を取ろうとクモのように巣を張っているところからとも》 1 江戸時代、街道の宿駅や渡し場などで、荷物の運搬や駕籠(かご)かきなどを仕事としていた無宿の者。...
くもすけ‐こんじょう【雲助根性】
人の弱みにつけ込んでゆすりをするような卑しい根性。
くもず‐がわ【雲出川】
三重県中部を流れる川。三重・奈良両県の県境にある高見山地の三峰(みうね)山(標高1235メートル)に源を発し、北東流して伊勢平野を抜け津市香良洲(からす)町で伊勢湾に注ぐ。最上流域は室生(むろう...
くも‐たてわく【雲立涌】
平行した蛇行曲線の中に雲の形を描いた文様。親王または摂政・関白の袍(ほう)や指貫(さしぬき)、女子の袿(うちき)などの文様に用いられた。くもたちわき。
く‐もつ【公物】
おおやけの物。官有物。こうもつ。「—を犯すこと有らば罰すべし」〈今昔・二・四〉
く‐もつ【供物】
《「ぐもつ」とも》神仏に供える物。供養物。お供え。おそなえもの。
雲(くも)衝(つ)・く
「雲を衝く」に同じ。
うん‐りゅう【雲粒】
《「くもつぶ」とも》雲を構成する、直径数〜数十マイクロメートル程度の微小な水滴や氷の結晶。水蒸気が上昇気流によって上空に運ばれ、凝結・凝固したもの。