じろう‐しゅ【治聾酒】
春分に最も近い戊(つちのえ)の日に、土地の神に供える酒。また、この日に飲む酒。この日に酒を飲むと耳の障害が治るという。《季 春》「—の酔ふほどもなくさめにけり/鬼城」
しろ‐うるり【白うるり】
語義未詳。白瓜のこと、また白痴で鈍(うる)けた意ともいう。徒然草に、人の顔の形容としてみえる。「この僧都、ある法師を見て、—といふ名をつけたりけり。『とは、何物ぞ』と、人の問ひければ、『さる物を...
しらが・う
[動ハ四](他の動詞の連用形に付いて用いられる) 1 わざと知れるようにする。目立つように振る舞う。「童一人ぞとどまりて、見え—・ひ歩きける」〈平中・二二〉 2 争ってする。「羅刹(らせつ)、奪...
しょうりょう‐ぶね【精霊舟】
精霊流しに用いる、麦わら・木などで作った舟。盆舟。《季 秋》「ひたすらに—のすすみけり/禅寺洞」
しゃちばり‐かえ・る【鯱張り反る】
[動ラ四]「鯱張(しゃちほこば)る」に同じ。「血まぶれの剣ひっさげ、—・って帰りけり」〈浄・今国性爺〉
じゅう‐ぶく【重服】
重い服喪。父母の喪。また、その時に着る服。重喪(じゅうも)。→軽服(きょうぶく)「御子の儀なれば、—を着させ給ひけり」〈神皇正統記・鳥羽〉
しゅう‐らい【習礼】
重要な儀式の前に予行をすること。「白馬(あをうま)の節会の—ありけり」〈著聞集・三〉
じゅう‐たく【住宅】
1 人が住むための家。住居。すまい。すみか。「—地」「公営—」 2 すみかとすること。住みつくこと。「六条の三筋町に—しけり」〈色道大鏡・一三〉
しゅん‐きゅう【春窮】
晩春、麦の収穫期前に米などが不足すること。春の端境期。《季 春》「—のあまり剃刀研ぎにけり/桂郎」
じゅういち‐がつ【十一月】
一年の11番目の月。しもふりづき。しもつき。《季 冬》「あたたかき—もすみにけり/草田男」