しゅ‐こん【種根】
1 植物の種子が発芽するときに初めに出る根。種子根。 2 生まれ。素性。「師光は阿波の国の者、—田舎者なりけり」〈盛衰記・四〉
しゅん‐しゅう【春愁】
春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。《季 春》「—のかぎりを躑躅(つつじ)燃えにけり/秋桜子」
しょうぶ‐ざけ【菖蒲酒】
「あやめざけ」に同じ。《季 夏》「くちつけてすみわたりけり—/蛇笏」
しょう‐いん【承允】
[名](スル)聞き入れ承知すること。「薬材を秤量せんことを勧めければ、卯格林(ヴーケリン)これを—せり」〈中村訳・西国立志編〉
しょう‐えん【松煙/松烟】
1 松を燃やすときに立ちのぼる煙。また、たいまつの煙。 2 樹脂に富んだ松などを不完全燃焼させて作った煤(すす)。黒色顔料として印刷インクや靴墨などに用いる。 3 「松煙墨」の略。 4 墨(すみ...
しゅん‐みん【春眠】
春の夜の快い眠り。春の眠り。《季 春》「—をむさぼりて悔なかりけり/万太郎」
しゅん‐せつ【春雪】
春になって降る雪。春の雪。《季 春》「—三日祭の如く過ぎにけり/波郷」 [補説]書名別項。→春雪
くされ【腐れ】
[名] 1 腐ること。また、腐ったもの。「—が出る」 2 気持ちがめいること。「気の—」 3 月経。「藪入りは—を抜いて願ふなり」〈柳多留・四〉
[感]《もしこれが偽りなら口が腐ってもよいの...
くさめ【嚔】
1 くしゃみ。《季 冬》「つづけさまに—して威儀くづれけり/虚子」 2 くしゃみが出たときのまじないの言葉。くしゃみをすると早死にするという俗信があって、「くさめくさめ」と繰り返し言うと防げると...
そま‐がわ【杣川】
切り出した杣木を流して運ぶ川。「—の筏の床の浮き枕夏は涼しきふしどなりけり」〈曽丹集〉