め‐おとこ【女男】
女と男。また、妻と夫。めおと。「—になりにけり」〈宇治拾遺・四〉
めし‐おおせ【召し仰せ】
上位の人が下位の人を召し出して、特定の用件・任務を命じること。「力及ばせ給はで、その夜—ありけり」〈著聞集・三〉
めいし‐うけ【名刺受け】
来客の名刺を受けて入れておく入れ物。《季 新年》「—雪降りこみて濡れにけり/白水郎」
め‐ぶ・く【芽吹く】
[動カ五(四)]樹木が芽を出す。「森の木がいっせいに—・く」《季 春》「がうがうと欅(けやき)—・けり風の中/波郷」
目(め)を澄(す)ま・す
見つめる。熟視する。「諸人—・しけり」〈平家・一〉
めで‐くつがえ・る【愛で覆る】
[動ラ四]非常に愛する。大いに感心する。「監(げん)の命婦—・りてもとめてやりけり」〈大和・二二〉
も【藻】
海水・淡水中で生育する植物。藻類(そうるい)。また、海草や水草をさす。《季 花=夏》「—の花の重なりあうて咲きにけり/子規」
もち‐て【以て】
[連語]《動詞「も(持)つ」の連用形+接続助詞「て」。「をもちて」の形でも用いられる》道具・方法・材料などを表す。…でもって。「人見ずは我が袖—隠さむを焼けつつかあらむ着ずて来にけり」〈万・二六九〉
もかり‐ぶね【藻刈(り)舟】
藻を刈るために用いる小舟。《季 夏》「—雨ふるかたへ帰りけり/子規」
百舌(もず)の速贄(はやにえ)
モズが虫やカエルなどを捕って、えさとして小枝などに突き刺しておくもの。もずの生贄(いけにえ)。《季 秋》「人鬼に—とられけり/一茶」