こころ‐の‐ちり【心の塵】
心のけがれ。心の迷い。煩悩(ぼんのう)。雑念。「ありがたき法(のり)にあふぎの風ならば—を払へとぞ思ふ」〈山家集・中〉
こころ‐の‐つき【心の月】
《「心月」を訓読みにした語》悟りが開けた境地を月にたとえていう語。清く明らかで迷いのない心。「いかでわれ—をあらはして闇に惑へる人を照らさむ」〈詞花・雑下〉
こころ‐の‐とも【心の友】
1 互いに心をわかり合う友。親友。 2 心を慰めてくれるもの。「俳句を—とする」
こころ‐のどか【心長閑】
[形動][文][ナリ]心静かにのんびりしているさま。「春の一日を—に過ごす」
こころ‐の‐なし【心の做し】
気のせい。思いなし。「—にやあらむ、いま少し重々しく」〈源・宿木〉
こころのなぞとけたいろいと【心謎解色糸】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。4世鶴屋南北・2世桜田治助らの合作。文化7年(1810)江戸市村座初演。小糸(こいと)佐七物の一つで、先行の義太夫節「糸桜本町育(いとざくらほんちょうそだち)」の書き替え。
こころ‐の‐ノート【心のノート】
文部科学省が平成14年(2002)より全国配布した、小中学校向けの道徳教材。生命の大切さや自律精神、社会規範などについて考えるための本。一時中断・再配布を経て平成25年(2013)「私たちの道徳...
こころ‐の‐はな【心の花】
1 変わりやすい心を、花の散りやすいことにたとえた語。あだ心。「うつろふ人の—になれにし年月を思へば」〈徒然・二六〉 2 美しい心を、花の美しさにたとえた語。「われも卑しき埋もれ木なれども、—の...
こころのはな【心の花】
短歌雑誌。佐佐木信綱が明治31年(1898)2月に創刊。明治37年(1904)からは短歌結社「竹柏会」の機関誌となり、今日に至る。
こころ‐の‐ひま【心の暇】
「こころのいとま」に同じ。「秋の夜は月に—ぞなき出づるを待つと入るを惜しむと」〈詞花・秋〉