事(こと)も愚(おろ)か
おろそか。いいかげん。なみたいてい。「秋の田に紅葉ちりける山里を—に思ひけるかな」〈千載・秋下〉
こ‐ともし【小灯し】
手燭(てしょく)や小提灯(こぢょうちん)などのような小さなあかり。ことぼし。
言(こと)悖(もと)りて出(い)ずればまた悖(もと)りて入(い)る
《「礼記」大学から》他人に向かって道理に反した言葉を言えば、他人から道理に反した言葉で報いられる。
こと‐も‐なげ【事も無げ】
[形動][文][ナリ]事を事とも思わないさま。なんでもないかのように平然としているさま。「—にやってのける」
事(こと)もな・し
1 何事もない。無事である。「すべて世は—・し」〈上田敏訳・海潮音・春の朝〉 「—・く生き来しものを老いなみにかかる恋にも我(あれ)はあへるかも」〈万・五五九〉 2 無難で欠点がない。非の打ち所...
こと‐もの【異物/異者】
別の物。ほかの物。また、別の人。「あはれなる手など弾き給へるに、—の声どもは止(や)めて」〈源・須磨〉
こと‐や・む【言止む】
[動マ下二] 1 言うことができないようにする。黙らせる。「語(こと)問ひし磐(いは)ね樹立(こだち)、草の片葉(かきは)をも—・めて」〈祝詞・六月晦大祓〉 2 言うのをやめる。黙る。「ねぎかく...
こと‐ゆえ【事故】
よくないことが起こること。さしさわり。じこ。多く「ことゆえなし」の形で用いられる。「相構へて、—なく返し入れ奉れ」〈平家・九〉
こと‐ゆ・く【事行く】
[動カ四]物事がうまく運ぶ。折り合いがつく。納得がいく。「—・かぬ物ゆゑ、大納言をそしりあひたり」〈竹取〉
こと‐よう【異用】
別の用事。別の用途。「—に用ゐることなくて」〈徒然・六〇〉