こと‐ぐさ【言種】
1 いつも口にすること。口ぐせ。「山里に問ひ来る人の—はこの住まひこそ羨(うらや)ましけれ」〈新古今・雑中〉 2 話のたね。語りぐさ。話題。「このごろ、世の人の—に…と、ことにふれつつ言ひ散らす...
事(こと)ここに至(いた)・る
ある状況に至って、どうにも変更しようのない事態になる。事ここに及ぶ。「—・ってはすべてを話すしかない」
事(こと)志(こころざし)と違(たが)・う
物事がうまくいかず、現実が意図したものや理想と食い違う。「—・って政治家になれなかった」
こと‐こと【異異】
[名・形動ナリ]それぞれに異なること。また、そのさま。まちまち。別々。副詞的にも用いる。「人はみな御宿世といふもの—なれば」〈源・椎本〉 「梅の香のふりおける雪にまがひせば誰か—わきて折らまし」...
こと‐こと
[副] 1 軽く物をたたいたとき、または軽い物が触れ合うときの音を表す語。「風で裏木戸が—(と)鳴る」 2 あまり強くない火力で鍋の中の物が煮える音を表す語。「弱火で—(と)煮込む」
こと‐こまか【事細か】
[形動][文][ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「—に説明する」
こと‐こまか・い【事細かい】
[形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「—・く指示を与える」
こと‐こまやか【事細やか】
[形動][文][ナリ]「ことこまか」に同じ。「—な検討を加える」
こと‐ごころ【異心】
1 ほかの事を思うこと。別の考え。他意。「—なくて、夜を昼になしてなむ、急ぎまかで来し」〈宇津保・吹上上〉 2 ほかの人を思う心。ふたごころ。あだしごころ。浮気心。「年ごろ—なくて過ぐし給へるな...
こと‐ごと【悉/尽】
《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも夜の—昼はも日の—」〈万・一五五〉 「はたこらが夜昼といはず行く道を我は—宮道(...