きょ‐む【虚無】
1 何物もなく、むなしいこと。空虚。 2 この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと。「—感」 3 虚心であること。「—自在の心」 4 無限の宇宙。大空。虚空(こくう)。 5 古代中...
くおん‐じつじょう【久遠実成】
仏語。法華経(ほけきょう)思想の一。釈迦仏がこの世に生まれたのは仮の姿にすぎず、永遠の昔に悟りを開き成仏して限りない時間を人々の教化に尽くしてきたと説くもの。久成正覚(くじょうしょうがく)。
く‐かい【苦海】
《「くがい」とも》仏語。苦しみの絶えないこの世を海にたとえていう語。苦界(くがい)。
く‐がい【苦界】
1 《「苦海」から》苦しみの多い世界。生死を繰り返して流転するこの世。人間界。 2 遊女のつらい境遇。公界(くがい)。「—に身を沈める」
く‐たい【苦諦】
仏語。四諦(したい)の一。この世界は苦しみを本質としているという真理。
くれない‐の‐なみだ【紅の涙】
《「紅涙(こうるい)」を訓読みにした語》 1 嘆き悲しんで出す涙。血の涙。「七人、—を流して惜しむ」〈宇津保・俊蔭〉 2 感動のあまり出す涙。感涙。「唐(もろこし)の人々もこの世の人も聞くかぎり...
け‐う【仮有】
仏語。この世に存在するものは、すべて因と縁の和合によって生じたもので、仮のものでしかないということ。⇔実有(じつう)。
け‐げん【化現】
神仏が人々を救うために姿を変えてこの世に現れること。「観音の—」
け‐しょう【化生】
[名](スル) 1 仏語。四生(ししょう)の一。母胎や卵などからでなくて、忽然(こつぜん)として生まれるもの。天界や地獄、中有の衆生の類。 2 仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うために、人間の姿を借...
け‐しん【化身】
[名](スル) 1 仏語。世の人を救うために人の姿となって姿を現した仏。応身(おうじん)。 2 神仏などが姿を変えてこの世に現れること。また、そのもの。「神の—」「悪魔の—」 3 抽象的で無形の...