1 仏語。世の人を救うために人の姿となって姿を現した仏。応身 (おうじん) 。
2 神仏などが姿を変えてこの世に現れること。また、そのもの。「神の―」「悪魔の―」
3 抽象的で無形の観念などが、形をとって現れたもの。「美の―」
4 歌舞伎で、化け物などのこと。また、それに扮 (ふん) するときの隈取 (くまど) り。
出典:青空文庫
・・・これがいかなる天魔の化身か、おれを捉えて離さぬのじゃ。おれの一生・・・ 芥川竜之介「俊寛」
・・・凄く美しく、山の神の化身のようには見えまいがね。落ち残った柿だと・・・ 泉鏡花「眉かくしの霊」
・・・いきさまが、観音様の化身でも、寝ちゃならない、こら、行けというに・・・ 泉鏡花「夜行巡査」