《(梵)kṣaṇaの音写》
1 仏語。時間の最小単位。1回指を弾く間に60あるいは65の刹那があるとされる。
2 きわめて短い時間。瞬間。「刹那の快楽に酔う」「衝突した刹那に気を失う」「刹那的な生き方」
出典:青空文庫
・・・ちょうどその刹那だった。彼は突然お嬢さんの目に何か動揺に似たもの・・・ 芥川竜之介「お時儀 」
・・・それが刹那の間ながら、慎太郎の心を明くした。「好い塩梅ですね。」・・・ 芥川竜之介「お律と子等と 」
・・・母と一人の子とがその刹那に忽如として現われ出たのだ。 その時新た・・・ 有島武郎「小さき者へ 」