こもり‐うた【子守歌/子守唄】
子供をあやしたり、寝かしつけたりするためにうたう歌。また、それをもとにした歌曲や器楽曲。日本では、子守女が自分の境遇を嘆いたり、望郷の思いを述べたりする内容のものが多い。
こもり‐え【隠り江】
アシなどが茂っていたり、岬などに囲まれたりして、隠れて見えない入り江。「—に思ふ心をいかでかは舟さす棹のさして知るべき」〈伊勢・三三〉
こもりえ‐の【隠り江の】
[枕]「泊瀬(はつせ)」にかかる。中世以後に、「こもりくの」が誤り伝えられたもの。「—泊瀬の山は色づきぬ」〈続古今・秋下〉
こもり‐がえる【子守蛙】
ピパ科のカエル。体長約15センチ。南米アマゾン川などに生息。水中生活し、卵は雄の協力で雌の背中に付着し、そこで発育・変態を終える。ピパ。
こもり‐がき【木守柿】
「きもりがき(木守柿)」に同じ。《季 冬》
こもりく‐の【隠りくの】
[枕]《「く」は所》大和の泊瀬(はつせ)は山に囲まれた所の意から、「泊瀬」にかかる。「—泊瀬の川の上つ瀬に」〈万・三二六三〉
こもり‐ぐま【子守熊】
コアラの別名。
こもり‐ぐも【子守蜘蛛】
クモ目コモリグモ科のクモの総称。卵からかえった子グモを背負って保護する。
こもり‐ごえ【籠もり声】
こもってはっきりしない声。くぐもり声。ふくみ声。
こもり‐ず【隠り処/隠り所】
草木などに覆われて、他から見えない場所。また一説に、水草に覆われて見えない沼や沢。「—の沢たつみなる岩根ゆも通りて思ふ君に逢はまくは」〈万・二七九四〉