さいずらう【囀らふ】
[枕]外国の言葉は聞き取りにくく、鳥がさえずるように聞こえるところから、外国の意の「漢(あや)」にかかる。「—漢女(あやめ)をすゑて縫へる衣ぞ」〈万・一二七三〉
さいしょう‐げん【最小限】
ある範囲内で、最も小さいこと。副詞的にも用いる。最小限度。「経費を—におさえる」「—必要な知識」⇔最大限。
さい‐ぎ・る【遮る】
[動ラ四]《「さききる」の音変化》「さえぎる」の古形。「毛野の臣軍を—・り」〈継体紀〉
さえ‐に
[連語]《副助詞「さへ」+助詞「に」》副助詞「さえ1」に同じ。「咲きそめしやどしかはれば菊の花色—こそうつろひにけれ」〈古今・秋下〉
さえ‐の‐かみ【道祖神/障の神/塞の神】
《「さえ」は遮る意》悪霊が侵入するのを防ぎ、通行人や村人を災難から守るために村境・峠・辻などに祭られる神。みちの神・たむけの神・峠の神・岐(ふなど)の神・道祖神(どうそじん)・さいの神などの言い...
こめつき‐むし【米搗虫/叩頭虫】
甲虫目コメツキムシ科の昆虫の総称。樹上にすみ、体は紡錘形で平たい。あおむけにすると背を地面に打ちつけて跳ね上がる。また、体を押さえると人が米をつくように頭胸部を振り動かす。幼虫は針金虫(はりがね...
さ‐ふ【左府】
1 左大臣の唐名。 2 「左衛門府(さえもんふ)」の略。⇔右府。
さ‐もん【左門】
「左衛門府(さえもんふ)」の略。⇔右門。
サムのむすこ‐ほう【サムの息子法】
《Son of Sam law》犯罪の加害者が、手記を出版するなど、自らの犯罪を商業的に利用して得た利益を差し押さえ、被害者や遺族の賠償にあてることを義務づけた法律。1977年に米国ニューヨーク...
さや‐け・し【明けし/清けし】
[形ク] 1 光がさえて明るい。「—・き月影に見ゆるようなる琵琶の音の澄みわたるを」〈木下尚江・良人の自白〉 「ぬばたまの夜渡る月の—・くはよく見てましを君が姿を」〈万・三〇〇七〉 2 音・声が...