さざき【鷦鷯】
《「ささぎ」とも》ミソサザイの古名。〈新撰字鏡〉
さざ‐なみ【細波/小波/漣】
《古くは「ささなみ」》 1 細かに立つ波。さざれなみ。 2 心の小さな動揺。また、小さな争い・不和。「心に不安の—が広がる」「二国間に—が立ちはじめる」
滋賀県の琵琶湖西南沿岸一帯の古称。
さざなみ‐の【細波の】
[枕] 1 「さざなみ」から、琵琶湖西南部の地名「大津」「志賀」などにかかる。ただし、これを枕詞とみないで、地名そのものとする説もある。「—志賀の大わだよどむとも」〈万・三一〉 2 波のつくり...
さざなみのやしゅう【泊洦舎集】
江戸後期の私家集。8巻。清水浜臣(しみずはまおみ)の詠歌を、子の光房が編集したもの。文政12年(1829)刊。泊洦舎は浜臣の家号。
さざなみ‐や【細波や】
[枕]「さざなみの」に同じ。「—志賀の都は荒れにしを」〈平家・七〉 「—よるべも知らずなりにけり」〈新続古今・恋二〉
ささめ【私語】
《「さざめ」とも》「ささめごと」の略。「一生閨(ねや)に—せん事も絶えにしよと思へば」〈浮・近代艶隠者〉
さざ‐めき
さざめくこと。また、その音や声。ざわめき。「祭りの夜の—」「はるかに波の—を聞く」
さざ‐め・く
[動カ五(四)] 1 ざわざわと音をたてる。大勢の人が、にぎやかに音や声を立てて騒ぐ。ざわつく。さんざめく。「弦歌—・く巷(ちまた)」「笑い—・く」 2 時を得て華やかに暮らす。時めく。「春の宵...
ささめ‐ごと【私語】
《「さざめごと」とも》ひそひそ話。ないしょ話。特に、男女間の恋の語らいをいう。ささめきごと。 [補説]書名別項。→ささめごと
ささ‐ら【細】
[名]「細形(ささらがた)」の略。「—の御帯(みおび)の結び垂れ」〈継体紀・歌謡〉
[語素]《「さざら」とも》細かい、小さい、わずかな、などの意を表す。ささ。さざれ。「—石」「—波」「—荻」