さし‐の・く【差し退く/差し除く】
[動カ四] 1 しりぞく。離れる。「—・きてそばみて居ぬ」〈今昔・一四・四〉 2 関係しなくなる。縁が薄くなる。「—・きたる人々の心地だに、いといみじうあはれに悲しきに」〈栄花・峰の月〉 [...
さし‐のぞ・く【差し覗く】
[動カ五(四)] 1 すきまや物陰から、そっとのぞく。「馬に面して彳(たたず)んだ月下の美女の姿を—・くが如く」〈鏡花・高野聖〉 2 ようすを見に立ち寄る。訪れる。「日々に参り給ふ音すれど、こな...
さし‐の・べる【差(し)伸べる/差(し)延べる】
[動バ下一][文]さしの・ぶ[バ下二] 1 ある方向に向けてのばして出す。「釣りざおを—・べる」 2 力を貸す。援助する。「救いの手を—・べる」
さし‐のぼ・る【差(し)上る/差(し)昇る】
[動ラ五(四)] 1 太陽や月が、のぼる。上の方へあがる。「朝日が高く—・る」 2 川上へ向かう。さかのぼる。「河を上りざまに—・りける程に」〈今昔・三一・一一〉