さ‐しながら【然しながら】
[副]《副詞「さ」+サ変動詞「す」の連用形+副助詞「ながら」から》 1 そっくりそのまま。「—人の心をみくまのの浦の浜木綿(はまゆふ)幾重なるらむ」〈拾遺・恋四〉 2 まるで。さながら。「大空に...
さし‐なべ【銚子】
注ぎ口のある鍋。さすなべ。「—に湯沸かせ子ども櫟津(いちひつ)の檜橋(ひばし)より来む狐に浴むさむ」〈万・三八二四〉
さし‐なら・ぶ【差し並ぶ】
[動バ四]並ぶ。並んでいる。「—・ぶ隣の君はあらかじめ己妻(おのづま)離(か)れて」〈万・一七三八〉
[動バ下二]並ばせる。並べる。「大臣の御女三人后にて—・べ奉り給ふ事」〈大鏡・道長上〉
さし‐なわ【差(し)縄/指(し)縄】
1 馬の轡(くつわ)につけて引く縄。差し綱。小口縄。 2 罪人を縛る縄。捕り縄。
さし‐なわ【緡縄】
銭の穴に差し通す細い縄。ぜにさし。さし。
さし‐にない【差(し)担い】
前後二人で荷物などをかつぐこと。差し合わせ。さし。
さし‐ぬい【刺(し)縫い】
1 布を何枚も重ねて、針を一針ずつ刺して縫うこと。 2 日本刺繍(にほんししゅう)で、模様の輪郭の刺し目はそろえ、中は針目をそろえないで長短交互に刺し埋める刺し方。
さし‐ぬ・う【差し縫ふ】
[動ハ四]縫う。「鮮やかなる花のいろいろ、似つかはしからぬを—・ひつつ」〈源・総角〉
さし‐ぬか【差し糠】
糠味噌に新しい糠を加えること。また、その糠。
さし‐ぬき【指貫】
袴(はかま)の一。括(くく)り緒の袴の系統で、裾口にひもをさし通し、着用の際に裾をくくって足首に結ぶもの。八幅(やの)の裾長を普通とし、略儀に用いる布製の袴の布袴(ほうこ)がのちに絹製となり、公...