さとびと‐ごこち【里人心地】
田舎びて、卑しい気持ち。さとびごこち。さとびごころ。「見知らぬ—には、かかる人こそは世におはしましけれと、驚かるるまでぞまもり参らする」〈枕・一八四〉
さと‐びらき【里開き】
《「ひらき」は「かえり」を忌んでいう語》里帰り。「—此の頃にない飯を喰ひ」〈柳多留・七〉
さと・ぶ【俚ぶ/里ぶ】
[動バ上二]《「ぶ」は接尾語》 1 俗なさまである。「高尚の題目を論ずるにいと—・びたる言語を以てするに」〈逍遥・小説神髄〉 2 田舎くさくなる。ひなびる。「筑紫を心にくく思ひなすに、みな見し人...
さと‐ぶち【里扶持】
里子として預けてある家へ出す養育料。江戸後期では通常、月に1分200文。
サトプラ‐さんみゃく【サトプラ山脈】
《Satpura Range》インド中部を東西に走る山脈。全長約900キロメートル。ナルマダ川とタプティ川に挟まれ、西ガーツ山脈と東ガーツ山脈の北端付近を結ぶ。最高点は1350メートル。ビンディ...
さと‐へん【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の称。
さと‐ぼう【里坊】
山寺の僧などが、人里に構える住まい。「文覚上人の二条猪熊の—に落ち着き給ひて」〈盛衰記・四七〉
さと‐まわり【里回り】
アオダイショウの別名。
さと‐み【里曲/里廻/里回】
人里のあたり。さとわ。「見渡せば近き—をたもとほり今そ我が来る領巾(ひれ)振りし野に」〈万・一二四三〉
さと‐みこ【里巫女】
村里の神社に奉仕し、里神楽(さとかぐら)を舞うみこ。「—が御湯(みゆ)だて笹(ささ)のそよそよに靡(なび)き起き伏しよしや世の中」〈金槐集〉