もの‐ぞ
[連語]《形式名詞「もの」+係助詞「ぞ」。古くは「ものそ」とも》 1 強い断定の意を表す。…ものである。…ものだ。「これしきの寒さ、何する—」「旅にはあらはなる事もある—」〈落窪・四〉 2 (多...
もも‐しき【百敷/百磯城】
《枕詞「ももしきの」から》宮中。内裏。皇居。「—に行きかひはべらむことは」〈源・桐壺〉
もり‐あげ【盛(り)上げ】
1 盛り上げること。高めること。「雰囲気の—に失敗する」 2 日本画で、胡粉(ごふん)を厚く盛り上げてから彩色し、装飾的効果を高める方法。盛り上げ彩色(ざいしき)。油絵では、ナイフなどで絵の具を...
もと‐な
[副]《「もと」は根本の意。「な」は形容詞「無し」の語幹》 1 わけもなく。みだりに。「なにしかも—とぶらふ」〈万・二三〇〉 2 しきりに。むやみに。「いづくより来りしものそ目交(まなか)ひに—...
やさし‐が・る【優しがる】
[動ラ四] 1 恥ずかしそうにする。「気色(けしき)ばみ、—・りて、知らずとも言ひ」〈枕・四六〉 2 優美に感じる。心にくく思う。「女をば皆いとほしがり—・りけり」〈宇治拾遺・七〉
やさし・い【易しい】
[形][文]やさ・し[シク]《「優しい」と同語源》 1 理解や習得がしやすい。単純でわかりやすい。平易である。「—・い本」「—・くかみくだいて話す」⇔難しい。 2 解決や実現がたやすい。面倒なこ...
やす‐むしろ【安席/安筵】
座り心地のよい敷物。「梯立(はしたて)の嶮(さが)しき山も我妹子(わぎもこ)と二人越ゆれば—かも」〈仁徳紀・歌謡〉
やくさ‐の‐かばね【八色の姓】
天武天皇13年(684)に制定された姓制度。従来の姓制度を改めて新たに真人(まひと)・朝臣(あそみ)・宿禰(すくね)・忌寸(いみき)・道師(みちのし)・臣(おみ)・連(むらじ)・稲置(いなき)の...
やそ‐がみ【八十神】
多くの神々。「この大国主の神の兄弟(あにおと)、—坐(ま)しき」〈記・上〉
や‐けい【野景】
山野などのけしき。野外の風景。