そう‐かい【挿鞋】
天皇が束帯着用の際に履く沓(くつ)。浅沓(あさぐつ)に似た木製の履物で、外側に錦(にしき)が張ってある。僧侶も法服着用の際に使用する。草鞋(そうかい)。
そ
[感] 1 馬を追うときの声。「左奈都良(さなつら)の岡に粟(あは)蒔(ま)きかなしきが駒は食(た)ぐとも我(わ)は—ともはじ」〈万・三四五一〉 2 相手の注意を引く声。「あとも—とも言はば、一...
そう‐めい【聡明】
[名・形動] 1 《「聡」は耳がよく聞こえること、「明」は目がよく見えること》物事の理解が早く賢いこと。また、そのさま。「—な少年」 2 神に供える餅(もち)・きびなど。「—とて、上にも宮にもあ...
ぜん‐ちしき【善知識/善智識】
《「ぜんぢしき」とも》 1 仏語。人々を仏の道へ誘い導く人。特に、高徳の僧のこと。真宗では門弟が法主(ほっす)を、禅宗では参学の者が師家(しけ)をいう。⇔悪知識。 2 人を仏道へ導く機縁となるも...
せん‐だつ【先達】
1 他の人より先にその分野に進み、業績・経験を積んで他を導くこと。また、その人。先輩。せんだち。「—に学ぶ」 2 山伏や一般の信者が修行のために山に入る際の指導者。せんだち。 3 道などを案内す...
せん‐ぴょう【先表】
《「せんびょう」とも》前ぶれ。前表(ぜんぴょう)。「逆乱の—頻(しき)りに奏す」〈平家・六〉
せん‐れい【先例】
1 以前にあった同類の例。また、これまでのしきたり。前例。「—に従う」 2 これからの基準になる初めての例。前例。「—となる」
そう‐とん【草墪/草墩】
腰掛けの一種。わらを芯(しん)にして、高さ約40センチの円筒形につくり、表面を錦(にしき)で包んだもの。平安時代、宮中で節会(せちえ)・饗宴(きょうえん)の際に公家が用いた。
ぞうりうち【草履打】
浄瑠璃「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」の六段目の通称。局(つぼね)岩藤が中老尾上(おのえ)を草履で打って侮辱する場で、歌舞伎でも見せ場となっている。
そで‐ぐくみ【袖包み】
袖で包むようにすること。「怪しき物に、火をただほのかに入れて、—に持たり」〈源・末摘花〉