あそば・す【遊ばす】
[動サ五(四)] 《動詞「あそぶ」の未然形+使役の助動詞「す」から》 1 遊ぶようにする。遊びをさせる。遊ばせる。「子供を公園で—・す」 2 人材・場所・道具などを活用しないままでおく。「不況...
あだ‐くらべ【徒比べ/徒競べ】
1 男女が互いに、相手を浮気だと言い合うこと。「—かたみにしける男女の」〈伊勢・五〇〉 2 はかなさを競い合うこと。「—とや月の夜の雨、花盛りの風」〈浮・男色大鑑・四〉
あまえ‐いた・し【甘え甚し】
[形ク]甘えすぎて、気恥ずかしい。「今は—・くて、まかり帰らむことも難かるべきここちしける」〈かげろふ・中〉
いい‐かわ・す【言(い)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 互いに言う。言葉を掛け合う。「あいさつを—・す」 2 口約束をする。特に、結婚を約束する。「—・した仲」 3 歌・手紙などをやりとりする。「女友達の常に—・しけるを」〈後撰...
家(いえ)広(ひろ)・し
一族の人たちが繁栄している。「右大臣阿倍のみむらじは、たから豊かに—・き人にてぞおはしける」〈竹取〉
いたけ‐だか【居丈高】
[形動][文][ナリ] 1 (「威丈高」とも書く)人に対して威圧的な態度をとるさま。「—に命令する」 2 座ったときの背が高いさま。「偏(かたほ)にものし給はむ人の—に髪少なにて」〈栄花・根合〉...
いっ‐そう【逸走】
[名](スル)走って逃げること。また、一定のコースからそれて走ること。「群集を押し分けて会堂の外に—しけるが」〈竜渓・経国美談〉
いっそく‐ぎり【一束切り】
髻(もとどり)をひと握りほどの長さに切った髪。「鎌倉中の軍勢どもが—とて髻を短くしけるは」〈太平記・一四〉
いとき‐な・し【幼し/稚し】
[形ク]「いとけない」に同じ。「延政門院—・くおはしましける時」〈徒然・六二〉
いなか‐わたらい【田舎渡らひ】
田舎に行って生活すること。また、行商などで地方を回り歩くこと。「—しける人の子ども」〈伊勢・二三〉