しのぶ‐いし【忍ぶ石】
擬化石の一。石灰岩・頁岩(けつがん)などの割れ目に二酸化マンガンなどの樹枝状結晶が付着して、シダ類の化石のように見えるもの。模樹石(もじゅいし)。
しの‐ぶえ【篠笛】
篠竹を裸身のまま使った横笛。ふつう7指孔で、音域の高低により12の種類がある。長唄囃子(ながうたばやし)・歌舞伎下座音楽・祭囃子・里神楽・獅子舞(ししまい)などに用いる。竹笛。しの。
しのぶ‐かい【偲ぶ会】
密葬や家族葬の後、故人を偲び別れを惜しむために催す会。主催者、会の形式などに決まりはない。社葬・団体葬として催されることもある。お別れ会。
しのぶがおか【忍岡】
東京都台東区の上野台地の異称。現在の上野公園一帯。
しのぶがおか‐ぶんこ【忍岡文庫】
寛永7年(1630)林羅山が忍岡にあった自邸内に設けた文庫。明暦の大火で焼失。
しのぶがわ【忍ぶ川】
三浦哲郎の短編小説。東京の下町と東北を舞台に、複雑な事情を背負う男女の純愛を描く。昭和35年(1960)発表。同年、第44回芥川賞受賞。
を原作とする映画。熊井啓監督・脚本、昭和47年(1...
しのぶ‐ぐさ【偲ぶ種】
《上代は「しのふくさ」》昔を懐かしむ種(たね)。思い出のよすが。のちに「忍ぶ草」と混用した。「—はらへてましを行く水にみそぎてましを」〈万・九四八〉
しのぶ‐ぐさ【忍草】
1 シノブの別名。 2 ノキシノブの別名。《季 秋》「御廟年経てしのぶは何を—/芭蕉」 3 「忘れ草」に同じ。
しのぶ‐ずり【忍摺り/信夫摺り】
シノブの茎や葉の色素を布にすりつけて表したねじれたような模様。また、そのすり模様の衣服。昔、陸奥(むつ)の国信夫(しのぶ)郡(福島県福島市)で産した。もじずり。しのぶもじずり。「その男、—の狩衣...
しのぶとう【死の舞踏】
《原題、(ドイツ)Totentanz》リストのピアノと管弦楽のための作品。1849年作曲。1853年、1859年に改訂。イタリアのピサにある納骨堂、カンポサントで目にした「死の勝利」の壁画に着...