しのぶ【信夫】
福島県北方にあった旧郡名。現在は福島市の一部。上代、今の伊達(だて)郡とともに信夫国を形成していた。
しの・ぶ【忍ぶ】
《上代は上二段活用。平安時代になって「偲(しの)ぶ」と混同し、四段にも活用》 [動バ五(四)] 1 つらいことをがまんする。じっとこらえる。耐える。「恥を—・んで申し上げます」「不便を—・ぶ」...
しの・ぶ【偲ぶ】
《上代は「しのふ」で、ハ行四段活用。平安時代になって、「忍ぶ」(本来は上二段活用)と混同して「しのぶ」となり、上二段にも活用》 [動バ五(四)] 1 過ぎ去った物事や遠く離れている人・所などを...
しのぶ‐いし【忍ぶ石】
擬化石の一。石灰岩・頁岩(けつがん)などの割れ目に二酸化マンガンなどの樹枝状結晶が付着して、シダ類の化石のように見えるもの。模樹石(もじゅいし)。
しの‐ぶえ【篠笛】
篠竹を裸身のまま使った横笛。ふつう7指孔で、音域の高低により12の種類がある。長唄囃子(ながうたばやし)・歌舞伎下座音楽・祭囃子・里神楽・獅子舞(ししまい)などに用いる。竹笛。しの。
しのぶ‐かい【偲ぶ会】
密葬や家族葬の後、故人を偲び別れを惜しむために催す会。主催者、会の形式などに決まりはない。社葬・団体葬として催されることもある。お別れ会。
しのぶがおか【忍岡】
東京都台東区の上野台地の異称。現在の上野公園一帯。
しのぶがおか‐ぶんこ【忍岡文庫】
寛永7年(1630)林羅山が忍岡にあった自邸内に設けた文庫。明暦の大火で焼失。
しのぶがわ【忍ぶ川】
三浦哲郎の短編小説。東京の下町と東北を舞台に、複雑な事情を背負う男女の純愛を描く。昭和35年(1960)発表。同年、第44回芥川賞受賞。 を原作とする映画。熊井啓監督・脚本、昭和47年(1...
しのぶ‐ぐさ【忍草】
1 シノブの別名。 2 ノキシノブの別名。《季 秋》「御廟年経てしのぶは何を—/芭蕉」 3 「忘れ草」に同じ。