しもと【笞/楚】
《葼(しもと)で作るところから》昔、罪人を打つのに用いたむち。比喩的に、人を責める厳しい戒め。「心を鞭(むちう)つ—」
しもと【葼/楉/細枝】
長く伸びた若い小枝。「生ふ—この本山のましばにも告(の)らぬ妹が名かたに出でむかも」〈万・三四八八〉
しも‐どおり【下通り】
市街などで、下(しも)にあたるほうにある街路。また、中心から離れた所にある街路。⇔上通(かみどお)り。
しもと‐がち【葼勝ち】
[形動ナリ]若い小枝が多く茂っているさま。「桃の木の若だちて、いと—にさし出でたる」〈枕・一四四〉
しもと‐だな【葼棚】
しもとを組んで簀(す)の子状に編み、脚をつけた棚。祭祀(さいし)用の調度。
しもと‐づくえ【葼机】
「葼棚(しもとだな)」に同じ。
しもと‐ゆう【葼結ふ】
[枕]刈り取ったしもとをカズラなどで結わえる意から、「かづら」にかかる。「—葛城(かづらき)山に降る雪の」〈古今・大歌所御歌〉
しも‐とり【霜取り】
電気冷蔵庫の内部についた霜を、熱作用などで取り去ること。「—装置」