じごく‐の‐かまのふた【地獄の釜の蓋】
キランソウの別名。
地獄(じごく)の釜(かま)の蓋(ふた)もあく
正月や盆の16日は、地獄の鬼も罪人の呵責(かしゃく)を休むというところから、この両日はこの世の者もみな仕事をやめて休もうということ。
じごくのきせつ【地獄の季節】
《原題、(フランス)Une saison en enfer》ランボーによる散文詩集。1873年完成の、生前に出版された唯一の詩集。自費出版作品として印刷されたが、費用未払いのため大半は著者に引き...
地獄(じごく)の沙汰(さた)も金次第(かねしだい)
地獄の裁判も金の力で有利になる。この世はすべて金の力で左右されるというたとえ。
地獄(じごく)の地蔵(じぞう)
「地獄で仏に会ったよう」に同じ。
じごくのダンテとウェルギリウス【地獄のダンテとウェルギリウス】
《原題、(フランス)Dante et Virgile aux enfers》ドラクロワの絵画。カンバスに油彩。ダンテの「神曲」の地獄編を題材とし、小舟に乗ったダンテとウェルギリウスが地獄の湖を渡...
じごくのはな【地獄の花】
永井荷風の初期の小説。明治35年(1902)の作で、「文芸界」誌の懸賞小説に応募。選外となるも、同年9月に出版される。森鴎外に高く評価され、著者の出世作となった。フランスの自然主義作家、ゾラの影...
じごくのもん【地獄の門】
《(フランス)La Porte de l'Enfer》ロダンのブロンズ彫刻。ダンテの「神曲」地獄編に着想を得て制作された。
地獄(じごく)は壁一重(かべひとえ)
人間は一歩踏み誤ると罪悪を犯すようになるというたとえ。
じごく‐はざま【地獄狭間】
城壁の塀と石垣との接する所に掘り抜いた、弓矢・鉄砲を打ち出すための四角の穴。