すずめ‐のえんどう【雀野豌豆】
マメ科の越年草。日当たりのよい地に生え、長さ30〜50センチ。葉は細い小葉からなる羽状複葉で、先は巻きひげとなる。初夏、白紫色の小花をつける。実は細毛のあるさやに豆が2個入っている。
すずめ‐の‐おごけ【雀の苧小笥】
キョウチクトウ科の多年草。海岸付近の草地に生え、高さ30〜60センチ、茎の先はつる状。初夏、黄色がかった白色の小花を多数つけ、種子は絹糸状の白い毛をかぶる。いよかずら。
すずめ‐の‐おどりあし【雀の踊り足】
字が下手なことのたとえ。
すずめ‐の‐かたびら【雀の帷子】
イネ科の一、二年草。各地の道端や原野に生え、高さ10〜25センチ。葉は線形。淡緑色の卵形の穂を円錐状につける。《季 春》
雀(すずめ)の喧嘩(けんか)でまたふるふる
《「また降る」に「股(また)振る」をかけたもの》また雨が降るということを茶化していった言葉。
雀(すずめ)の巣(す)も構(く)うに溜(た)ま・る
雀が材料を少しずつ運んできて巣を作り上げるように、少しずつ貯蓄をしても積もり積もれば大きな額になる。「商人(あきんど)といふ者は一文銭も徒(あだ)にせず、—・る」〈浄・油地獄〉
雀(すずめ)の千声(せんこえ)鶴(つる)の一声(ひとこえ)
つまらない者の千言よりは、すぐれた者の一言のほうがまさっているということ。
すずめ‐の‐たご【雀の田子/雀の担桶】
イラガの繭。楕円形で白地に褐色紋があり、硬く、冬に木の枝などに付着している。すずめのしょうべんたご。すずめのつぼ。すずめのさかおけ。たまむし。《季 夏》
すずめ‐の‐ちゃひき【雀の茶挽】
イネ科の一年草。日当たりのよい荒地に群生し、高さ約60センチ。夏、淡緑色の平たい小穂が垂れ下がる。牛馬の飼料にする。
すずめ‐の‐つぼ【雀の壺】
「雀の田子(たご)」に同じ。