きんぎん‐ずく【金銀尽く】
何事も金銭の力で自由にしようとすること。金銭ずく。かねずく。「—にて自由のなる勒(つと)め女」〈浮・禁短気・四〉
あめ‐しずく【雨雫】
雨のしずく。また、涙を流して泣くさまのたとえ。あましずく。「かきくらし晴れぬ思ひの暇なさに—ともなかれけるかな」〈拾玉集・一〉
あいたい‐ずく【相対尽く】
互いに承知して事を決めること。相談ずく。
わん【湾〔灣〕】
[常用漢字] [音]ワン(漢) 1 海が陸地に入り込んでいる所。「湾口・湾内/峡湾・港湾」 2 (「彎」の代用字)弓なりに曲がる。「湾曲・湾入」 [名のり]みずくま
こと‐ずくな【言少な】
[形動ナリ]口数の少ないさま。ことばずくな。「—なるものから、さるべきふしの御答(いら)へなど、浅からず聞こゆ」〈源・明石〉
香箱(こうばこ)を作(つく)・る
《香箱の形に似ているところから》猫が背を丸くしてうずくまる。人が背を丸くしてすわっているさまにもいう。「三毛猫が一匹静かに—・っていた」〈芥川・お富の貞操〉
こくり
[副]居眠りしたりうなずいたりして、首を前に軽く傾けるさま。こっくり。「——(と)舟をこぐ」「—とうなずく」
こうそう‐しょくぶつ【紅藻植物】
藻類の一群。葉緑素(クロロフィル)のほか、紅藻素(フィコエリトリン)・藍藻素(フィコシアニン)をもち、紅色や紫色を呈する。体はひも状や葉状。大部分が海産で、アサクサノリ・テングサ・オゴノリ・イギ...
こみ‐つ・く【込み付く】
[動カ下二]やりこめる。きめつける。力ずくでする。「しぶとき輩(ともがら)に逢うては—・けられて尾骨(をぼね)上らず」〈仮・浮世物語・三〉
鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)
《「史記」陳渉世家から》大人物の志。壮大な考えのたとえ。大鴻の志。→燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや