世(よ)に無(な)・し
1 この世に存在しない。死んでこの世にない。「故按察大納言は、—・くて久しくなり侍りぬれば」〈源・若紫〉 2 世の中に二つとない。比べるものがないほどすぐれている。「—・く清らなる、玉のをのこ御...
や‐から【族/輩】
1 (族)同じ血筋の人々。一家一門。眷属。一族。うから。「医は黙し、—は眉をひそめ、自己は旦夕に死を待ちぬ」〈蘆花・不如帰〉 2 (輩)同類の者たち。仲間。連中。ともがら。特に、よくない連中。「...
よ‐はだ【夜肌】
夜の肌。夜、肌に感じること。「一人寝の—の寒さ知りそめて昔の人も今ぞ恋しき」〈古今六帖・五〉
よしの‐ざくら【吉野桜】
1 吉野山に咲くヤマザクラ。 2 ソメイヨシノの別名。
やつか‐ほ【八束穂】
長い穂。「神世より今日のためとや—に長田の稲のしなひそめけむ」〈新古今・賀〉
もの‐かげ【物陰】
物に隠れて見えない所。物の陰になっている部分。「—に身をひそめる」
眉(まゆ)を顰(ひそ)・める
心配なことがあったり、また、他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめる。眉根を寄せる。「醜態に周囲が—・める」 [補説]文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされ...
まんかい‐び【満開日】
サクラ(ソメイヨシノ)の標本木で、約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日。→開花日2 →生物季節観測
み‐ごも・る【身籠もる/妊る】
[動ラ五(四)] 1 妊娠する。はらむ。「妻が—・る」 2 身をひそめて隠れる。「凩(こがらし)や—・る犬の眼に涙/蛾眉」〈俳諧新選〉
み‐か・える【見変える/見替える】
[動ア下一][文]みか・ふ[ハ下二] 1 あるものを捨てて、他のものに心を移す。「小花さんを私に—・えるという筈はなけれど」〈鴎外・そめちがへ〉 2 別の物のように見る。「とりとりに姿を—・へぬ...