たに‐そこ【谷底】
谷の最も深い所。谷の底。
たに‐の‐と【谷の戸】
谷の入り口。谷口。「—を閉ぢや果てつるうぐひすの待つに音せで春も過ぎぬる」〈拾遺・雑春〉
たに‐ひょうが【谷氷河】
谷に沿って流下する氷河。流下速度は1年間に数十から数百メートルで、U字形の氷食谷を形成する。
たに‐ふけ【谷深】
谷の深い所。「—をも嫌はず、懸け入り懸け入り一日戦ひ暮らしけり」〈平家・八〉
たに‐ふところ【谷懐】
山に深く囲まれた谷あい。
たに‐へん【谷偏】
漢字の偏の一。「谺(こだま)」などの「谷」の部分。
たに‐ま【谷間】
1 谷の中。たにあい。 2 高いものの間の低い所。「ビルの—」 3 活動などの盛んでない部分。「景気の—」「福祉の—」
たに‐まち【谷町】
大相撲で、力士のひいき筋・後援者のこと。明治の末ごろ、大阪谷町筋4丁目の相撲好きの外科医が相撲取りからは治療代を取らなかったところからいう。
たにまち‐すじ【谷町筋】
大阪市の中央部を南北に走る道路の呼び名。下を地下鉄谷町線が通る。
たにまにて【谷間にて】
《原題In the Shadow of the Glen》シングの処女戯曲。アラン諸島の民話をもとに、アイルランドの農民を描く。1903年初演。谷間の蔭にて。