ちらば・す【散らばす】
[動サ五(四)]散らばるようにする。散らす。「軍勢を左右に—・す」
ちら‐ばら
[形動][文][ナリ]あちこちに散らばっているさま。まばらであるさま。「雁の形の琴柱(ことじ)が—に立っているのも」〈中勘助・銀の匙〉
ちらば・る【散らばる】
[動ラ五(四)] 1 まとまっていたもの、1か所にあったものが、あちこちに離れ離れになって広がる。散在する。「全国に—・る卒業生」 2 雑然と散り乱れる。散乱する。「部屋じゅうに紙くずが—・っている」
ちら‐ほら
[副]少しずつまばらにあるさま。また、たまにあるさま。ちらりほらり。「桜の花が—(と)咲きはじめる」「街には半袖姿の人も—(と)見える」
ちら‐み【ちら見】
[名](スル)俗に、ちらりと見ること。ちらちらと盗み見ること。「気になる女性を—する」
ちら‐みせ【ちら見せ】
ちらりと見せること。特に、ファッションで、肌や肌着などを少しだけ見せる着こなしのこと。
ちら‐め・く
[動カ五(四)]「ちらつく」に同じ。「—・く裸灯(はだかび)に頻りと瞬きばかりしていた」〈里見弴・多情仏心〉
ちらり
[副] 1 瞬間的に見たり見えたりするさま。「—と流し目をする」「—と顔を見せただけ」 2 わずかに聞こえたり聞いたりするさま。「—と耳にした話」
ちらり‐ズム
ちらっと見せること。ホステスやストリッパーがお色気を発散させて、ちらりと裾をのぞかせたところからできた語。
ちらり‐ちらり
[副]「ちらちら」に同じ。「横顔を—(と)盗み見る」「うわさを—(と)耳にする」