つかさ【丘/阜】
小高くなっている所。おか。「佐保川の岸の—の柴な刈りそねありつつも春し来たらば立ち隠るがね」〈万・五二九〉
つかさ【官/司】
1 役所。官庁。「陰陽(おんみょう)の—」「—にも許し給へり今宵のみ飲まむ酒かも散りこすなゆめ」〈万・一六五七〉 2 役人。官吏。「国の—」「郡(こおり)の—」「近き所々の御庄(みさう)の—召し...
つかさ【長/首】
1 主要な人物。首長。おさ。「宮の—は、すなはち脚摩乳(あしなづち)、手摩乳なり」〈神代紀・上〉 2 主要なもの。「古(いにしへ)よ今の現(をつつ)に万調(よろづつき)奉る—と作りたるその生業(...
つかさ‐くらい【官位】
官職と位階。かんい。「罪なくて罪に当たり、—を取られ」〈源・明石〉
つかさ‐こうぶり【官冠/官爵】
1 官職と位階。官位。「高き家の子として—心にかなひ」〈源・少女〉 2 年官と年爵。「受領までこそ得させ給はざらめ、—、御封などはあべき事なり」〈栄花・見果てぬ夢〉
つかさ‐つかさ【官官/司司】
1 中央の各省庁。「—できちんと対応する」 2 多くの役所。また、多くの役人。つかさづかさ。「御法事にすべて—の人皆ゐたち」〈栄花・月の宴〉
つかさ‐ど・る【司る/掌る】
[動ラ五(四)]《「官(つかさ)取る」の意》 1 職務・任務として取り扱う。役目としてそのことに当たる。「広告業務を—・る」 2 支配する。管理下に置く。「国を—・る」
つかさ‐びと【官人】
官職にある人。官吏。役人。「—より始めて、諸々の民に至るまで」〈東関紀行〉
つかさ‐めし【司召】
「司召の除目(じもく)」の略。
つかさめし‐の‐じもく【司召の除目】
在京の諸官を任命する公事(くじ)。古くは春、平安中期ごろから秋に行われるようになった。内官の除目。秋の除目。京官の除目。→県召(あがためし)の除目