むな‐もん【棟門】
本柱を2本立てて棟を高く上げ、屋根を切妻造りにした平入りの門。寺院の塔頭(たっちゅう)や公家の邸宅などに用いた。むねもん。むねかど。
むね‐と【宗と】
[名](多く「宗徒」と当てて書く)集団の中のおもだった者。「—の若き内侍十余人」〈平家・二〉 [副]《主たるものとしての意から》 1 おもに。主として。「家の作りやうは夏を—すべし」〈徒然・...
むつき【襁褓】
1 幼児や病人の大小便を取るために、腰から下に当てておくもの。おしめ。おむつ。 2 生まれたばかりの子に着せる衣。産着。「御衣(おんぞ)、御—」〈栄花・初花〉 3 ふんどし。「赤裸にて—をかき」...
ムックリ
アイヌの民族楽器。口琴(こうきん)の一種。細長い竹の板の中央に舌状の弁を切り出し、ひもを付けたもの。口にあててひもを引いて弁を振動させ、口腔内に共鳴させて奏する。
む‐そう【無双】
1 二つとないこと。並ぶものがないほどすぐれていること。無二。ぶそう。「—の大力」「天下—」 2 衣服の表と裏を同一の布地で仕立てること。また、そのもの。夢想。 3 相撲で、相手の差し手を抱え込...
目(め)を立(た)・てる
1 のこぎり・やすりなどの磨滅して鈍くなった目をといで鋭くする。 2 編み物で、編み始めの目をつくる。 3 注意して見る。「若やかなる殿上人などは—・てて気色ばむ」〈源・蛍〉
むしゃぶり‐つ・く
[動カ五(四)]《「むさぶりつく」の音変化》夢中でしがみつく。すがりついて、離れまいとする。「母親に—・いて泣く」 [補説]「武者振り付く」とも当てて書く。
む・す【蒸す】
[動サ五(四)] 1 むし暑く感じられる。むしむしする。「密閉されて部屋の中が—・す」 2 湯気を当てて熱を通す。ふかす。「芋を—・す」「冷めた御飯を—・す」 3 賭博(とばく)で、倍にする。「...
むすめとわたし【娘と私】
獅子文六の自伝的小説。昭和28年(1953)から昭和31年(1956)にかけて「主婦之友」誌に連載。昭和36年(1961)、NHKの番組「連続テレビ小説」の第1作目としてテレビドラマ化された。
目(め)をそばだ・てる
「目を側(そば)める」に同じ。「気に喰わぬ事が有れば—・てて疾視(にらみ)付ける事も有り」〈二葉亭・浮雲〉