てまえ‐ぶしん【手前普請】
借家人が自分の費用で、または、自分で借家の修理をすること。「貸家といふは名ばかり、破れ家を—」〈浄・博多小女郎〉
てまえ‐みそ【手前味噌】
《自家製の味噌を独特の味があると自慢する意から》自分で自分のことをほめること。自慢。「—を並べる」
てま・える【手まへる】
[動ハ下一] 1 手に入れる。「彼奴めはぬっくりと銀子(いんつう)を—・へてゐるが」〈浄・七里艇梁〉 2 盗む。「人のもの—・へるほどの働きはありゃせんわい」〈滑・膝栗毛・六〉
て‐まかせ【手任せ】
手の動きに任せること。「書棚から何か書物を—に抽こうとした」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉
て‐まかない【手賄い】
自分で自分の食事を作ること。自炊。「長逗留をするには、貸座敷を借て、—にするもよし」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
て‐まき【手巻(き)】
1 機械や道具を使わずに、手で巻くこと。また、そのもの。「—の時計」 2 自分で手で巻いて作ること。また、そのもの。「—鮨(ずし)」
てまき‐ずし【手巻き鮨】
巻き簀(す)などの道具を使わずに、手だけでつくるすし。
て‐まくら【手枕】
腕を曲げて枕の代わりにすること。ひじまくら。たまくら。「—で横になる」
て‐まさぐり【手弄り】
1 手先でもてあそぶこと。 2 暗くて見えないときなどに、手先で探ること。手探り。「—でスイッチを入れる」
て‐まさぐ・る【手弄る】
[動ラ五(四)]なんとなく手先でもてあそぶ。「赤い花を—・って」〈鴎外・天寵〉