だり‐むく・る
[動ラ四] 1 すっかり酔ってだらしがなくなる。「どこの亭主もてんでんに—・るから」〈滑・四十八癖〉 2 失敗する。しくじる。「酒と博奕(ばくち)で—・り」〈伎・覗機関〉
津波(つなみ)てんでんこ
《「てんでんこ」は東北方言で各自の意》津波はあっという間にやってくるから、周囲の者をかまうよりも、各自てんでんばらばらに逃げなさい。三陸地方の言い伝え。
てに‐てに【手に手に】
[連語]多くの人が、めいめいその手に。てんでに。「—小旗を持つ」
てん‐から【天から】
[副]最初から。あたまから。てんで。「—相手にしない」「—忘れていた」
てん‐きり
[副]最初から。てんで。てんから。「他の人の身の上のことなど、—考えはしないんだ」〈葉山・海に生くる人々〉
てんで‐に
[副]《「てんでんに」の音変化》めいめいに。それぞれに。各自。「—旗を振る」
てんで‐ばらばら
[形動]「てんでんばらばら」に同じ。「靴が—に散らかされている」「—なほうを向いて立つ」
てんでん‐ばらばら
[形動]各人の考えや行動が統一を欠くさま。てんでばらばら。「—なことをいう」「—に帰る」
てん‐と
[副] 1 (打消しまたは否定的な意味の語を伴って)まるっきり。てんで。とんと。「—女郎の指切るは珍しからぬとて」〈浮・禁短気・三〉 2 まったく。本当に。「名ばかり聞いて逢うたは今、—御器量」...
てん‐に
[副]まったく。てんで。てんと。「—あきれていたりし所に」〈虎明狂・文蔵〉